ワークライフバランスは、日本語で「仕事と生活の調和」と呼ばれる。適切な労働時間内の勤務をすることで、仕事とプライベートの両方をバランスよく、より充実したものにするという考え方である。

しかし、仕事が少なければ充分な収入が得られず、生活をするのが困難になる。働き過ぎれば、いつも仕事に追われているような状態になり、プライベートな時間を楽しむことは難しくなる。
また、過度の労働は、過労やうつ病などの要因になりやすく、心身の健康を損なう恐れがある。特に日本人は、先進国の中でも有給休暇の消化率がかなり低い。残業や休日出勤も多く、働き過ぎと言われる状況にあるといえる。

こうした過度の労働は社会問題になり、企業だけでなく国も対策を講じている。古い体質から脱却できない企業は少なくないが、主にベンチャー企業などの若い会社を中心に、各自に適したワークライフバランスを取ろうという動きが多く見られるようになった。
例えば、ノー残業デーや、残業自体を全面的に禁止するといった取り組みが行われている。残業禁止になると、定時までに仕事を終わらせなくてはならないため、作業効率アップを目指す傾向が見られる。
他にも、時短勤務や産休・育休など、女性が働きやすい環境作りなども行われている。

このように、企業の環境を整えることで、スキルやキャリアのある人材を確保しやすく、従業員のモチベーションも維持しやすいといったメリットもあるだろう。ワークライフバランスを取ることで、両方を充実させられるのだ。
バランスが取れた働き方を目指すのであれば、ワークライフバランスを導入している企業への転職も視野に入れるべきだろう。